2014年08月26日
珍明解現代なごや言葉あれこれ〜つ��
【つくねる】 重ねておく
【つくなる】 重なりあう
「つくねる」「つくなる」は共に物が重なっている状態を表すことばです。
どちらかと言うとキチンと整頓されて重なっているのではなく、乱雑に積んであるような時によく使われます。
「洗濯終わったもんをなんであんなとこにつくねとくの、シワシワになってまうがね」
『洗濯が終わった物を何故あんな所に乱雑に積んでおくの、シワになってしまうじゃないですか』
「おい、あすこみてみやあ。鯉がつくなっとるに」
『おい、あそこを見てごらんなさい。鯉が重なりあってますよ』
「それはいらん材料だでじゃまんならんとこに適当につくねときゃええで」
『それはいらない材料なので邪魔にならない所に適当に積んでおけばいいです』
このつくねるのツクネは魚介や肉をすり身にして丸めた捏ねと同じ語源だと言われています。
2014年08月25日
珍明解現代なごや言葉あれこれ〜つ��
【つける】 よそう〜ご飯などを茶碗に
ここで言う「つける」はちょっと変わった使い方かもしれません。
普通ご飯などを茶碗に入れるときには「よそう・盛る・よそる・つぐ」などがあると思いますが、それと同じ意味合いで「つける」を使います。
「ちょっと下の子にもご飯つけたって」
『ねえ、下の子にもご飯よそってあげて』
「あとあんたの御飯と味噌汁つけたら終わりだで」
『あとはあなたの御飯と味噌汁をよそったら終わりです』
「まあちょこっとだけご飯つけたってちょう」
『もう少しだけご飯をよそって下さい』
私は普段「つける」しか使わないので、「よそる」や「つぐ」の方がよほど変に感じます。
だから、「よそる」や「つぐ」や「よそう」が標準の方にとっては「つける」は馴染まないことばになるんでしょうね。
2014年08月24日
珍明解現代なごや言葉あれこれ〜つ��
【つっと】 さっと・ぱっと
【つっつと】 さっさと・ぱっぱと
「つっと」は「さっと」、「つっつと」は「さっさと」と読みかえればOKです。
ただ、ニュアンス的には「さっさと」より「つっつと」の方が少し柔らかい感じがします。
「吉田君さっきまでそこにおったけど、つっとどっか行ってまったがね」
「吉田君さっきまでそこに居たけど、サッとどこかに行ってしまいました]
「おい、まあちいとつっつとやれんのかや。そんなとろいことやっとったら日が暮れてまうに」
「おい、もう少しさっさとやれないのかね。そんな遅い事では日が暮れてしまいますよ」
「口ごたえしとらんとつっとやらんかねつっと！」
良くおかあちゃんに叱られました。最近は叱られる事もなくなりましたが、「つっと」と言う言い回しもあんまり聞かなくなってしまいました。
